それと同じような考え方で、それじゃあアメリカ市場についてはどうだったか。
あるいは自国として日本の国内市場向けにどういうことをやってきたか。
要するに文化と事業の関係について、次はアメリカの問題ように、上から四行目に補修用タイヤ、要するに乗用車のタイヤというのが、日本では七千万本、年間七千万本ですね。
自動車の保有台数が七千万台。
ということは一台に一本ですね。
新しい自動車が生産されますともちろん一台について四本のタイヤがついて出荷されます。
それは年間の車の販売ですから、最近でしたら年間に日本では四百万台とかの車が売られるわけでございますが、日本には乗用車は七千万台ある。
そして取り替え用のタイヤが七千万本売られている。
ということは、日本の国を走ってる車一台について一本。
もういっぺん置き換えてみますと、一台について四本取り替えるには四年かかります。
一台についてきたタイヤというのは大体四年間走っておる。
もちろんほとんど走らない車もあります。
土曜・日曜に買い物に行くだけという車もありますので、みんながみんな四年間保つというわけじゃございません。
まあ三年ぐらいが標準かなと思いますが、トータルしますとこういう具合で、日本ではそういうふうに使われておる。
今も言いました、それじゃあアメリカでどうなんだということですが、ここで皆さん方にひとつ、十分注意といいますか意識していただきたいのは、欧米、ヨーロッパ・アメリカの消費者というのはみんな意見を持っておるということ。
それに比べて日本の消費者は意見が非常に少ない。
「みんなで渡れば怖くない」という言葉がありますように、みんな横を眺めて生活をしておる。
隣が何を買ったからうちも買おう、という具合に自分の意見よりは、よそとのバランスを考えるというのが、どうも国民性のようであります。
皆さん方から感想文で、毎時間書いていただいて読ませていただいておりますけれども「こんなこととは知らなかった」とかいうふうな感想文が、毎時間、相当ございます。
皆さん方がまだ高校を出て大学へ入ったばかりで、社会経験も少ないということで、知識も少ない、経験も少ないというふうなことでこれは当然かと思いますが、日本人全体にそんなのが結構多いんです。
「そんなこと知らなかったけれども、やっぱり世のそれからいきますと、アメリカでは一億九千万台あって補修用タイヤが二億三千万本ですから、日本よりはタイヤの消費量は多い。
逆にヨーロッパでは少ない。
これは国の広さで走る具合の長い.短いということも関係しております。
そういう市場の中で、トーヨータイャはどこへ売っているのかといいますと、真ん中の表にありますような具合で、やはり日本が主力で売られておる。
一番上にPCRと書いてありますのが、パッセンジャー・カー・ラジアル・タイヤの略です。
ここで主なマーケットは日本になっておる。
その他、欧州・米国で売られておる。
ということですが、他地方を合計すると輸出の方が多い。
こういう状況でございます。
いまK先生がお話ししましたドイツのマーケット、ヨーロッパのマーケットでどうかといいますと、やはりドイツで、一番下の表ですけれどもドイツで四十三%ということで、自動車王国ドイツでたくさん売られておる。
こういう具合でございます。
判断したがる。
タイヤでもそういうテスト機関が結果を雑誌に載せますと「よし、自分で判断してみよう」と。
特にドイツ人というのは機械好きです。
機械好きですし清潔好きで、掃除もよくやりますし、そういう性格ですから、ともかく自分で試して自分がいいと判断したらそれがいいんだと。
こういう国民性を持っております。
アメリカでも似たようなことがあります。
ドイツほどじゃないですけれども、アメリカでもある。
アメリカではあとで出てきますけれども、お客様の満足度調査というのをする、またこれはテスト機関といいますか、調査機関がございます。
J、D・パワー(注.なお客様満足度の調査機関がございます。
そこが調査結果を発表する。
世界中の自動車メーカーは、それでともかく一位になりたいということで、落ちたら担当者は上から叱られるというぐらいに、皆さん神経質になってる調査がございます。
この話はまたあとでいたします。
そういうことで、ともかく他人の意見・他人の話に中こんなんだろうと思って生活してきた」という人が結構多いんですね。
この辺が日本の、日本人の国民性。
これは先ほど出ましたそのマーケティングに大いに影響してくる。
ところが欧米はやっぱりちょっと違うんですね。
先ほど話のありましたドイツでは、自分でともかく判断したいと。
「人がミシュランタイヤを買ったから私も買おう」なんていう人はほとんどいない。
先ほども出ましたように、タイヤ市場、あるいは自動車市場では、毎月のごとくいろんなテストが行なわれて、テスト雑誌がいっぱい出ます。
日本のような、その会社が作った宣伝雑誌あるいは宣伝カタログというのはあんまり尊重しない。
そういうテスト機関のテスト結果を尊重する。
そしてどこの車がいい、どこのタイヤがいい、という情報を仕入れる。
情報を仕入れて鵜呑みにするかというと、鵜呑みにしない。
これがいいと聞いたら「よしそれを試してみよう」というのがドイツ人なんです。
日本人は人がいいと言えば、もう良かろうと。
「あの人が買ったんだから私も買おう」。
こういうことですが、ドイツ人はそうは言いません。
ともかく自分で付和雷同で従うということを、外国ではしない。
この辺が日本と海外の文化との大きな違いであろうと思います。
きております。
五十歳代以上の中高年齢者は六割がビッグ・スリー、要するにビッグ・ブランドというものを大事にしております。
そしてセダン系の車に乗っておる。
ところが若くなるほどその比率が減ってくるというのがこの表で分かるかと思います。
もうひとつ大事なことは、それじゃあ年取ったらビッグ・スリーのセダンに乗るのかというと、最近はそうでなくなってきた。
ミニバンに乗った人は、まあSUVぐらいに乗るかもしれませんが、セダンに乗らない。
それそれで次のレジュメ(注.図8,8)ですけれども、アメリカで、じゃあ車社会はいったいどうなってるんだということでございます。
ここにありますように、一番左の端、いわゆる中高年齢者。
中高年齢者はビッグ・スリー、GM・フォード・クライスラー。
こういうビッグ・スリーの車に乗っている、あるいは買いたい、あるいは好きだ。
こういうのが六十%。
アジア製は三十四%、ヨーロッパ製が六%です。
こういうふうな区分になっている。
真ん中にはベビー・ブーマーと称します戦後に生まれた人たち、三十三歳から五十三歳の人になりますと、ビッグ・スリーが好きだという比率が減ってくる。
右端にジェネレーションXとして三十二歳以下、十八歳以上の購買層。
これになりますともっと減ってくる。
こういうふうに年齢別に、車に対する好みが違ってで一番危機感を感じたのがトヨタ自動車であります。
トヨタ自動車はセダンではともかく断トツ、トップのブランドですけれども、セダンで非常に強かった。
トヨタのクラウン、トヨペットなんていうのはともかく断トツだった。
ところがだんだんそれが小型車に食われてきた、RV車に食われてきた。
いずれ年取ったらセダンに乗ってくれるだろうと思ってたけども乗ってくれない。
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